【11月3日 AFP】女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2020-21)は2日、チェコ・プラハで決勝ラウンドが行われ、グループBのオーストラリアはベルギーを破った。他にはロシアテニス連盟(RTF)とスロバキア、スイスが勝利した。

 世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)を欠くオーストラリアだったが、ダリア・ガブリロワ(Daria Gavrilova)とストーム・サンダース(Storm Sanders)がチームをけん引し、ベルギーから2勝1敗で金星を挙げた。

 2月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)後にアキレス腱(けん)の手術を受けたため公式戦から遠ざかり、世界ランクも412位まで下降したガブリロワだが、同20位に達したこともあるロシア生まれの同選手は頼りになるところを見せ、時折サーブに苦しみながらも世界70位のグリート・ミネン(Greet Minnen)を6-4、1-6、6-4で下して見事に復活した。

 サンダースはリターンがほぼ完璧で、エリーゼ・メルテンス(Elise Mertens)を3-6、7-6(7-5)、6-0で破って勝利を決めた。

 ランク40位以内の選手5人を大会に送り込んだグループAのロシア連盟は、カナダを3勝0敗で一蹴してこの大会に懸ける本気度を示した。

 ダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)は6-3、6-1でキャロル・チョウ(Carol Zhao)に快勝し、アナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)も6-4、4-6、6-2でレベッカ・マリノ(Rebecca Marino)に勝利。ダブルスでもベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)/リュドミラ・サムソノワ(Liudmila Samsonova)組が6-3、6-1でガブリエラ・ドンブロフスキ(Gabriela Dabrowski)/マリノ組を圧倒した。

 グループCのスロバキアは最後のダブルスの激戦に勝利し、2勝1敗で米国に競り勝った。

 ヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova)が6-4、6-4でシェルビー・ロジャース(Shelby Rogers)に勝利すると、アンナ・カロリーナ・シュミドローバ(Anna Karolina Schmiedlova)はダニエル・コリンズ(Danielle Collins)に3-6、2-6で完敗したが、クズモワ/テレサ・ミハリコバ(Tereza Mihalikova)組がキャロライン・ドルハイド(Caroline Dolehide)/ココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)組とのスーパータイブレークに持ち込まれた試合を6-2、6-7(5-7)、12-10で制した。

 スイスに0勝3敗で敗れたドイツは、カナダとともにすでにグループ敗退が決まっている。

 今大会は以前のフェドカップ(Fed Cup)から名称を変更して行われているもので、決勝ラウンドでは12か国が3チームずつ4グループに分かれ、グループ1位が5日の準決勝に進出する。決勝は6日に行われる。(c)AFP/Jan FLEMR