【11月3日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は2日、英グラスゴーで開催中の国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に対面参加しなかった中国とロシアの首脳を強く非難し、両国は気候変動対策でリーダーシップを発揮できていないと指摘した。

 バイデン氏は、自身がCOP26に参加したことがドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権下で地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」から離脱した米国が「戻ってきた」ことを証明していると述べた。

 バイデン氏は飛行機でグラスゴーを離れる前に記者団に対し「非常に大きな問題であるのに、彼らは背を向けた。どうしてリーダーシップを発揮できるのか?」と指摘し、「率直に言って中国が参加しなかったのは大きな過ちだった」と非難した。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まった2020年初め以降、国外に出ていない。

 バイデン氏はさらに、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領についても一層強く非難し、「ロシアのツンドラ(凍土帯)は文字通り燃えている。プーチン氏は非常に深刻な気候問題を抱えているが、何かをしようとする意思を示していない」と述べた。

 世界各国の温室効果ガス排出量は、中国が1位、ロシアが4位となっている。(c)AFP