【11月3日 AFP】英グラスゴーで開催中の国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で2日、欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、強力な温室効果ガスであるメタンガスの排出量を2030年までに30%削減するとした米国と欧州連合(EU)の宣言に、80か国以上が参加したと発表した。

 フォンデアライエン氏は、産業革命以降の地球温暖化の約30%はメタンが原因であり、排出量を2020年の水準から3割削減することで「気候変動を直ちに減速できる」と説明。「現在、世界のメタン排出量は過去最高ペースで増加している」と訴えた。

 メタン削減は、近い将来の温暖化抑制や、気温上昇を産業革命前から1.5度以内に抑えることを目指す地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」の目標達成に大きく寄与すると指摘。「これは最も手っ取り早い目標だ」と述べた。(c)AFP