ジョコがメドベ下しパリ大会V 最多37回目のマスターズ制覇
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【11月8日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)は7日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が4-6、6-3、6-3の逆転で第2シードの前回王者ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に勝利し、大会通算6回目、マスターズ1000(ATP Masters 1000)では単独最多となる37回目の優勝を飾った。
34歳のジョコビッチは、9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝で敗れ、年間グランドスラムの夢を絶たれた相手に一定の雪辱を果たした。また前日の準決勝勝利で、歴代単独最多となる7度目の年間1位を確定させており、2日間で二つの記録を打ち立てた。
ジョコビッチは、年間1位を決めていたことでリラックスした心境で決勝に臨めたとコメント。自らが「完璧な選手」とみなし、将来のランク1位と期待する相手に1セットを先行されても不安はなかったと明かした。
「非常に競った試合で、数ポイントをベースにした小さな差が勝敗を分けた」
「最後は緊張に打ち勝ち、マッチポイントを取れたことがとてもうれしい」
「トロフィーを取ってシーズンを終えたかったし、精神的にも肉体的にも、ストレスを抱えたまま終わりたくはなかった」
対するメドベージェフは、「友人」と呼ぶジョコビッチについて、重要な場面で上回られたと話した。
記者会見でメドベージェフは、「負けるのは好きじゃないから、満足とは言えない。プレイステーション(PlayStation)で負けるのさえ嫌なんだ」とコメントしながらも、「それでも全力を尽くした。もしかしたらウイナーを入れたり、1本か2本サービスエースを多く決めたりできた場面があったかもしれないけど」と続けた。
「試合に負けたときはいつも、もう少し何かできたんじゃないかと感じる。難しかったのは重要なポイントをノバクに取られたことで、第1セットを別にすれば、こちらはそれができなかった」
「それでも救いは、史上最強の相手に対してすべてを出せたことだ。良い戦いだった」 (c)AFP/Pirate IRWIN