【11月3日 CNS】中国政府が運営している「信用中国」のウェブサイトによると、上海ディズニーリゾート(Shanghai Disney Resort)の関連会社である上海国際テーマパーク有限会社はこのほど、不適格長袖Tシャツの販売で28万6400元(約510万円)の罰金を科された。

 上海市浦東新区(Pudong New Area)市場監督管理局(以下、監督管理局という)による行政処罰決定によると、当該会社の違法行為は「中華人民共和国製品品質法」第13条第2項違反とのことだ。

 当該会社の違法事実は、2019年5月1日に当事者はXX社に依頼し、XX.XX元/枚(税込み)の価格で、型式111Q120D275の長袖Tシャツ(以下、長袖Tシャツ)を1008枚生産したことだ。2020年10月10日、監督管理局は上海遠東正大(ECT)に依頼し、当事者が販売した長袖Tシャツのサンプル検査を実施。上記長袖Tシャツの乾摩擦堅牢度および湿摩擦堅牢度の2項目は不適格と判定された。調査によると、当事者は各販売端末で610枚の長袖Tシャツを販売し、販売過程で、計3枚の長袖Tシャツを損耗した。また、当事者はXXX会社を経由して382枚の長袖Tシャツを販売した。当事者が生産・販売した不合格商品の価値は12万6711.46元(約226万円)、違法所得8万3683.06元(約149万円)あたりに及ぶ。

 2021年10月21日、監督管理局は当該会社に対し、不合格製品(型式111Q120D275の長袖Tシャツ)13枚を没収し、違法所得8万3683.06元を没収、罰金20万2738.34元(約361万円)の行政処分を下した。

 企業データの天眼査(Tianyancha)アプリのデータによると、当該会社は2011年4月2日に設立され、主にテーマランドの開発、建設、運営などを行っている。

 上海ディズニーの公式サイトによると、上海ディズニーリゾートはウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)と上海申迪(Shendi)グループが共同投資するプロジェクト。この2社は共同投資のうえ、2社のオーナー企業(当該会社と上海国際テーマパーク付帯施設有限公司)および1社の管理会社(上海国際テーマパーク・リゾート管理有限公司)を設立した。上海申迪集団がオーナー企業の株式の57%を、ディズニーが残りの43%を保有している。管理会社はディズニーが70%、上海申迪集団が30%の株式を保有する。管理会社は、オーナー企業を代表してリゾートのクリエーティブや開発、運営を担当する。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News