【11月2日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は1日、英グラスゴーで開催中の国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合で演説し、2070年までに温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すと表明した。

 これで主要排出国の実質ゼロ目標が出そろった。中国は60年、米国と欧州連合(EU)は50年までに実質ゼロを達成するとしている。

 モディ氏は、30年までにエネルギー需要の50%を再生可能エネルギーで賄うとも発表する一方、インドなどの発展途上国が目標を達成するには、長らく排出を続けてきた富裕国からの資金援助が必要だと訴えた。

 15年に採択された地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」に基づいて排出削減計画を提示した国は、20年末までに更新版を提出することになっているが、主要国でインドだけが未提出となっている。

 専門家は、モディ氏の今回の表明が更新版に盛り込まれる可能性があると指摘している。(c)AFP/Marlowe HOOD