【11月4日 People’s Daily】中国税関総署によると、今年第1~3四半期(1~9月)の中国の輸出入総額は前年同期比22.7%増の28兆3300億元(約504兆3060億円)に達した。 このうち輸出は15兆5500億元(約277兆1010億円)、輸入は12兆7800億元(約227兆7396億円)。コロナ禍以前の2019年の同時期と比べても輸出入総額は23.4%増、輸出は24.5%増、輸入は22%増と大幅な上昇を果たした。

 税関総署統計分析局の李魁文(Li Kuiwen)局長は「輸出入総額は第1四半期が8兆5100億元(約151兆6482億円)、第2四半期が9兆5900億元(約170兆8938億円)、第3四半期が10兆2300億元(約182兆2986億円)と増加を続け、高成長を維持している」と説明した。

 1~8月期、一定規模(年間の主要業務収入が2000万元、約3億5640万円)以上の工業企業の生産額(付加価値ベース)、消費財の小売総額、固定資産投資など、主要な経済指標はいずれも高い成長を維持した。世界経済と貿易が回復し、国際市場の需要が増加したことが中国の輸出を促進した。世界貿易機関(WTO)は、今年の世界のモノ貿易量は前年比10.8%増になると予測。その中で第1~3四半期の中国の輸出は22.7%増を記録し、米国や欧州連合(EU)、アフリカ向けの伸び率は20%以上、中南米諸国向けは40%以上に上った。

 こうした実績は、対外貿易の安定成長を図った中国政府の一連の政策・措置の表れといえる。港湾のビジネス環境の最適化、パイロット自由貿易区における貿易・投資の円滑化などが、企業活動を大いに活発化させている。

 第1~3四半期の中国の輸入額12兆7800億元は同期間の過去最高を記録した。このうち、消費財の輸入額は14.7%増の1兆2900億元(約22兆9878億円)で、輸入総額の10.1%を占めている。乗用車の輸入は31.5%増の2650億4000万元(4兆7230億円)に達した。

 第1~3四半期で輸出入実績のある企業は52万6700社で、前年同期比3万4000社の増加となった。 このうち民間企業の輸出入総額は28.5%増の13兆6500億元(約243兆2430億円)で、中国の対外貿易額全体の48.2%を占めている。

 今年上半期、世界の貿易で中国が占める割合は、輸出入全体で13.2%、輸出が14.5%、輸入が12%となり、それぞれ前年同期比で0.8ポイント、0.9ポイント、0.8ポイント増加。モノの貿易で世界一の座を堅持している。

 第1~3四半期の中国の総合保税区の輸出入は26.3%増の4兆800億元(約72兆7056億円)。パイロット自由貿易区の輸出入は27.6%増の4兆6700億元(約83兆2194億円)。離島免税政策を導入した海南島では、免税品の購入は120.8%増の355億4000万元(約6333億円)に達した。越境電子取引(eコマース)の輸出入は20.1%増となった。中間生産品の輸出は29.2%増加し、国際的な産業チェーンやサプライチェーンを力強く支えている。

 第1~3四半期、主要貿易相手国との輸出入は成長を維持している。東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの輸出は前年同期比21.1%増の4兆800億元(約72兆7056億円)に達し、引き続き中国最大の貿易パートナーである。EUとの輸出入総額は3兆8800億元(約69兆1416億円)、米国とは3兆5200億元(約62兆7264億円)、日本とは1兆7800億元(約31兆7196億円)、韓国とは1兆7000億元(約30兆2940億円)。「一帯一路(Belt and Road)」諸国との輸出入は23.4%増、域内包括的経済連携(RCEP)協定加盟国との輸出入は19.3%増となった。

 今年に入り、中国中部・西部地区の対外貿易の伸び率は全体を上回っている。第1~3四半期の輸出入は前年同期比27.2%増の4兆9500億元(約88兆2090億円)。同時期の全国の伸び率を4.5ポイント上回り、全国の輸出入の17.5%を占めている。その中で河南省(Henan)や湖北省(Hubei)は伸び率が30%を超えた。

 中国と中央アジア、欧州を結ぶ貨物列車「中欧班列」は、中国の中部・西部地域が「一帯一路」沿線国家の市場を開拓する役割を果たしている。国鉄集団の最新統計によると、第1~3四半期に中欧班列は前年同期比29%増の1万1300本が運行し、37%増の109万3000TEU(20フィート単位のコンテナ個数)を運送した。「一帯一路」沿線諸国との輸出入は1兆5600億元(約27兆7992億円)に上り、中国と沿線諸国との貿易総額の18.8%を占めた。(c)People’s Daily/AFPBB News