【11月2日 AFP】世界的に有名なイタリアのデザート、ティラミスの「父」と呼ばれたアド・カンペオル(Ado Campeol)さんが10月30日、死去した。93歳。同国ベネト(Veneto)州知事が明らかにした。

 カンペオルさんは、同州トレビゾ(Treviso)でレストラン「レ・ベッケリエ(Le Beccherie)」を経営。1970年代にティラミスを提供し始めた。

 地元メディアによると、ティラミスはカンペオルさんの妻と当時のシェフの手違いから生まれた。程なく世に広まり、今ではイタリアンスイーツの定番として世界中で愛されている。

 ベネト州知事は10月30日、「トレビゾは美食界の星をまた一つ失った」と自身のフェイスブック(Facebook)ページに投稿した。

 伝統的なティラミスは、エスプレッソを染み込ませたビスケットとマスカルポーネチーズを重ね、粉末のココアをトッピングしたもの。現在では、果物やピーナツバターを加えるなど、さまざまな種類がある。(c)AFP