豪首相はうそをついた、仏大統領が見解 潜水艦問題
このニュースをシェア
【11月1日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は10月31日、破棄された潜水艦契約をめぐり、オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相がうそをついたとの見解を示した。両国の外交危機は深まりを見せている。
両首脳は共に、伊ローマで開催された20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に続き、英グラスゴーで開催中の国連(UN)の気候変動に関する会議にも出席している。だが、数週間にわたる対立は、依然尾を引いている。
G20サミットでモリソン氏と顔を合わせたマクロン氏は、先週には電話会談で、仏豪の「信頼関係」は壊れたと伝えていた。契約破棄以来、両首脳による正式な対面会談はまだ行われていない。
G20サミットの会場で、モリソン氏がうそをついたと思うかと豪メディアから問われたマクロン氏は「(うそをついたと)思うのではない。知っている」と答えた。
その上でマクロン氏は、相互の「敬意」が必要だと強調。「この価値観と合致し、一貫する行動をしなければならない」と述べた。
これに対しモリソン氏は、「同意しない。真実ではない」と述べて、マクロン氏の見解に反論し、自身がうそをついた事実はないと否定した。
モリソン氏は「われわれは夕食を共にした。これまで何度も言ってきたように、通常動力型潜水艦はオーストラリアの利益に合致しないとごく明瞭に説明した」と主張した。
その一方で「失望感があることは私も理解している。そのことに驚きはない、非常に大きな契約だった。だからその失望の度合いについても、私は驚いてはいない」と語った。(c)AFP