【11月1日 CGTN Japanese】2021年10月現在、中国南西部の四川省（Sichuan）にいるジャイアントパンダの数は野生のものと飼育されているものを合わせると1935頭に上り、世界のジャイアントパンダの76%を占めていることが、四川省林業草原局の取りまとめで分かりました。1935頭の内訳は野生のパンダが1387頭、飼育施設にいるパンダが548頭となっています。

　四川省では近年、農地を森林に戻す取り組みや、ジャイアントパンダ生態回廊の建設といった生態修復プロジェクトの展開、自然保護区の設立、ジャイアントパンダの生息地の世界遺産登録の申請などが行われてきました。

　その成果が実り、四川省に生息する野生のジャイアントパンダの数は1980年代の909頭から現在の1387頭にまで増えています。また、生息地の面積も約202万ヘクタールに拡大しました。

　10月に設立されたばかりの国立公園「ジャイアントパンダ国家公園」は、四川、陝西（Shaanxi）、甘粛（Gansu）の3省にまたがっていますが、総面積の74%が四川省であることからも、四川のジャイアントパンダ保護における重要性が分かります。

　なお、中国国家林業草原局によりますと、2021年10月現在、世界で飼育されているジャイアントパンダは673頭おり、野生のパンダは1864頭に達しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News