【11月1日 AFP】オーストラリアで1日、新型コロナウイルス感染対策の国境封鎖措置が緩和され、約600日ぶりに国際線の運航が再開された。

 シドニー空港(Sydney Kingsford Smith International Airport)では、日の出直後、眠そうな目をした乗客が到着ロビーに現れ、花を持って出迎えた家族らと涙ながらに抱き合う姿が見られた。

 同国は昨年3月20日、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて世界的にみても厳しい国境封鎖措置を導入。許可なしでの海外渡航が禁止されていた。

 1年以上息子に会えずにいたティム・ターナー(Tim Turner)さんは、「最高だ」と再会を喜んだ。

 帰国できなくなった海外在住のオーストラリア人は数万人に上った。少数ながら入国許可を取得できた人もいたが、ホテルで14日間、強制隔離となった。

 シドニーとメルボルンではこうした措置が解除され、ワクチン接種済みの国民は隔離なしの入国が認められる。

 スコット・モリソン(Scott Morrison)首相はフェイスブック(Facebook)に「わが国にとって重要な日」であり、「出発の時だ!」と投稿した。

 ワクチン接種率が低い州に関しては、ホテルでの14日間の隔離が引き続き義務付けられ、国境封鎖措置は事実上継続される。(c)AFP/Andrew LEESON