【10月31日 AFP】国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の開幕を控え、英北部スコットランドのグラスゴーに30日、大勢の環境活動家が集結し、気候変動に対して行動するよう世界各国の指導者に訴えた。

 COP26を前にグラスゴーで行われた中では過去最大規模となったデモには、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)も参加。ロンドンから列車で到着し、多くの警察官に守られて駅のホームを後にしたトゥンベリさんは、「#COP26のため、ついにグラスゴー入り! 温かい歓迎をありがとう」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 グラスゴーには世界各地から活動家が集まっており、11月5日に予定されている大規模デモには最大10万人が参加すると見込まれている。

 30日のデモには欧州諸国をはじめ遠方からも参加者が集まり、COP26への不満を声にした。中には長距離を歩いてきた人の姿もあった。グラスゴー中心部では、「言葉ではなく行動を」や「ストップ化石燃料」などのプラカードを掲げた人々がデモ行進した。

 COP26は気候変動との闘いで分岐点となると位置付けられており、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領ら世界の指導者100人以上が出席する。警察は、英全土から警察官を集めて1日当たり約1万人を配備し、スコットランド史上最大の態勢で警備に当たるとしている。(c)AFP