【10月31日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の61回目の誕生日に当たる30日、「マラドーナ教」の信者が集い、来月に没後1年の命日を控える中、崇拝する同氏をたたえた。

 マラドーナ氏を敬愛するファンが、ロサリオ(Rosario)の町で「マラド」コールをさけんだ。1990年代からあるマラドーナ教は同氏を神とあがめる異色のファンの団体で、世界50か国以上に大勢の「敬虔(けいけん)」な信者がいるという。ロサリオはその拠点だ。

 集会は毎年恒例のイベントだが、マラドーナ氏が亡くなった昨年11月25日以降では初めての開催となった。集会ではファンが神の子の愛称で知られるマラドーナ氏のお気に入りのエピソードを話し、アルゼンチンサポーターの伝統的なチャントが飛び交った。マラドーナ氏の有名なゴールを再現する企画もあった。

 マラドーナ教の創始者の一人であるアレハンドロ・ベロン(Alejandro Veron)さんは、「これは世界最高のマラドーナ・ムーブメントだと思う」と話した。

「11月25日を境に、多くの人が自分がディエゴを愛していたことに気がついた」と話したベロン氏は、「しかし乗り遅れるということはない。すべての人に場所は用意されている」と続けた。

 史上最高のサッカー選手との呼び声も高いマラドーナ氏は昨年11月、脳血腫の除去手術を受けた後、療養中に心臓発作のため60歳で死去した。(c)AFP