【10月30日 AFP】男子テニス、エルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2021)は29日、シングルス準々決勝が行われ、スペインの18歳カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)は6-1、6-7 (2-7)、7-6(7-5)で大会第3シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に競り勝ち、4強入りした。

 落ち着いたプレーで最終セットのタイブレークを制したアルカラスは、「これまでのツアーでも最高のパフォーマンスの一つだ」と試合を振り返り、「そのことをとても喜んでいるし、最高だった。とにかくアグレッシブにプレーするように終始心掛けていた。厳しい場面でそれができたのが大きかった」とコメントした。

 アルカラスは次戦、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦することが決定。ズベレフは同日の準々決勝で第6シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を6-4、3-6、6-3で退けた。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)4回戦でオジェ・アリアシムに敗れたリベンジを果たしたズベレフは、アルカラスについて「かなりの成長を遂げている」とし、「大きく飛躍していて、素晴らしいプレーヤーなので、試合を楽しみにしている」と語った。

 その他では、前日の2回戦で第1シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に番狂わせを演じた予選勝者のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)が、その勢いを維持して第8シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)に6-4、7-6(8-6)で勝利。

 準決勝では第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を7-5、6-1で破った第7シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と顔を合わせることが決まった。この勝利でシナーは、母国のトリノ(Turin)で開催されるシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2021)出場の可能性を高めた。(c)AFP