【10月29日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のエリコ(Jericho)にある世界最大級のモザイクの床が、数年間の修復作業を経て28日、公開された。

 モザイクは、8世紀ウマイヤ朝(Ummayad)時代の遺跡「ヒシャーム宮殿(Hisham's Palace)」の床836平方メートルを覆う。戦いの象徴であるシカを襲うライオンや、平和を象徴する2頭のガゼル、また繊細な花模様や幾何学模様などが描かれたものまで、数十点ある。

 ヒシャーム宮殿は何世紀にもわたり忘れられていたが、19世紀にその存在が確認され、1930年代の調査でモザイク床が見つかった。

 その後、再び放置されることとなるが、日本から1200万ドル(約13億円)の支援を受け、2016年に遺跡保護の取り組みが始まった。

 映像は28日撮影。(c)AFP