【10月28日 AFP】イスラエル政府は27日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)に3000戸以上のユダヤ人入植者用住宅を建設する計画を承認した。イスラエル軍報道官が明らかにした。米国は前日、入植者用住宅の建設を強く批判していた。

 パレスチナ自治区の民政事項を扱う軍関連機関である民生局(Civil Administration)の報道官がAFPに伝えたところによると、同局の高等計画委員会は、入植者向け住宅1800戸の建設を最終承認。さらに1344戸の建設を暫定承認した。

 米国は26日、イスラエルの入植地建設を批判。ジョー・バイデン(Joe Biden)政権はヨルダン川西岸での新規建設に「強く」反対しており、入植地建設を容認していたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領とは対照的な立場を取っている。

 民生局による入植地建設の承認は、右派のナフタリ・ベネット(Naftali Bennet)首相が率いる現政権下では初めて。入植者ロビー団体の元代表であるベネット氏は、パレスチナ国家樹立に反対している。(c)AFP