【10月27日 AFP】米国が国際社会に対し、台湾の国連(UN)専門機関などへの参加を支持するよう呼び掛けたことを受け、中国は27日、台湾には国連に参加する権利がないと主張した。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は26日、国連総会(UN General Assembly)が中国の代表権を認め、台湾を事実上追放した決議から50年を迎えた節目に出した声明で、民主主義の下で経済発展を遂げた台湾が国際舞台からますます排除されているのは遺憾だと述べた。

 中国は台湾を、いずれ統合する省の一つと見なしており、必要ならば武力行使も辞さないとしている。

 中国はブリンケン氏の声明を受け、国際舞台に台湾の居場所はないと強く反論する声明を出した。

 中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光(Ma Xiaoguang)報道官は記者会見で「台湾には国連に参加する権利はない」と述べ、「国連は主権国家で構成される国際機関であり、台湾は中国の一部だ」と強調した。(c)AFP