【10月28日 People’s Daily】ロボットでロボットを「繁殖」!組み立て、運搬、調整、検査。南京埃斯頓自動化公司(ESTUN)の約2万平方メートルの作業場では、20余りのロボットがそれぞれの職責を果たし、一つ一つの部品を「手首」「腕」「胴体」に組み立ててから、産業用ロボットに組み立てる。全生産過程を一気呵成(かせい)に完成させる。

「上半期に4600台以上を生産し、通年で1万台の出荷を計画しており、一部の落札プロジェクトは3年のタイムスパンにも及ぶ」。ESTUNの袁琴(Yuan Qin)副社長は、伝統産業のモデル転換・アップグレード、スマート製造の普及の加速が、産業ロボット市場の絶え間ない需要の高まりを推進していると述べた。

 今年、中国の各地域の各部門は経済発展の重点を実体経済におくことを堅持し、現代産業システムの発展を加速させ、実体経済の着実回復の中での好転化を推進した。

 倍増に近い!今年1〜8月、中国の新エネルギー車(NEV)の累計生産量と販売量はそれぞれ181万3000台、179万9000台に達し、共に前年同期比で約1.9倍に増加した。新エネルギー車産業は今年に入ってからの実体経済の着実な回復による経済の好転の縮図だ。

 1〜8月、全国一定規模以上の工業企業増加値、社会消費財小売総額、全国一定規模以上の工業企業の利益総額は前年同期比でそれぞれ13.1%、18.1%、49.5%増となり、2年平均でそれぞれ6.6%、3.9%、19.5%増となった。産業41大カテゴリーのうち、37業種の利益総額が前年同期比で増加した。

 産業システムを完備し、イノベーション能力を強化し、多くの措置の同時実施により国民経済の循環を円滑にする。今年に入って、中国の産業チェーン・サプライチェーンの現代化レベルは着実に向上し、経済発展の新たなエネルギーはさらに力強くなっている。

 新たな発展構図構築の加速の背景の下、供給と需要が良好に相互作用し、内需の拡大と供給側構造改革の推進が共に力を発揮し、中国の実体経済に広大な発展空間をもたらしている。

 マクロ政策が強力な護衛をしている。預金準備率の下方調整、直接金融政策の継続、製造業企業の研究開発費の追加控除比率の引き上げ、零細企業への所得税優遇の強化など。正確かつ強力なマクロコントロールと、改革開放の全面的な推進が、政策による絶え間ない恩恵を生み出し、実体経済の安定した長期的発展を支援するだろう。

 投資伸び率が回復を維持している。雄安新区(Xiong’an New Area)は順調に成長し、深セン(Shenzhen)と中山(Zhongshan)を結ぶ深中通路の工事は多忙で、四川(Sichuan)とチベット自治区(Tibet Autonomous Region)を結ぶ川蔵鉄道は間もなく全線着工する。

「第14次五か年計画(2021〜25年)」の重大プロジェクトの建設の相次ぐ開始に伴い、インフラ投資が新たな段階に上がる見通しだ。1〜8月の製造業投資、民間投資の2年平均成長率も回復傾向を維持し、市場期待が良好であることを示した。

 消費のけん引力が持続的に表れている。「制造業の設備稼働率が近年高い水準に達したことは、市場の需要が徐々に拡大していることを示している。消費構造の最適化とアップグレードに伴い、消費のけん引力が持続的に現れるだろう」と、国家統計局の傅凌暉(Fu Linghui)報道官は述べた。

「中国経済が発展回復の中で直面する困難と挑戦は少なくないが、潜在力はより大きく、優位性はより多い」。傅氏は、新型コロナウイルス感染拡大制御の統括と経済社会発展の効果が持続的に顕在化するにつれ、実体経済の発展をサポートする政策の効果的な実施や、実体経済が着実な回復からさらなる好転へのトレンドが続き、質の高い発展が実現するだろうとみこんでいる。(c)People’s Daily/AFPBB News