【10月30日 CGTN Japanese】中国科学院量子情報・量子科学技術イノベーション研究院の科学研究チームはこのほど、超伝導量子と光量子という2つのシステムの量子計算で重要な進展を得ました。これにより、中国は現在、世界で唯一、2つの物理システムでの「量子計算の超越性」というマイルストーンに達した国となりました。

 超伝導量子計算研究チームは、研究における難関を攻略し、66ビットでプログラム可能な量子コンピューターのプロトタイプ「祖沖之2号」を開発し、「量子ランダム路線サンプル採取」任務の高速な解決を実現しました。速さは最も速いとされるスーパーコンピューターの1000万倍、計算の複雑さは米グーグルの超伝導量子コンピューターのプロトタイプの100万倍で、これにより中国は初めて超伝導システムでの「量子計算の超越性」というマイルストーンに達しました。

 同時に、光量子計算研究チームは、113の光子、144のパターンからなる量子コンピューターのプロトタイプ「九章2号」を開発しました。特定問題の処理速度はスーパーコンピューターより1秭倍速く、光量子コンピューターのプロトタイプのプログラミングとコンピューティングの能力を増強しました。

 超伝導量子ビットと光量子ビットは、量子計算の拡張性の実現が期待される国際公認の物理システムです。量子コンピューターが特定の問題の解決においてスーパーコンピューターを上回ること、すなわち「量子計算の超越性」は量子計算の発展における第一のマイルストーンです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News