【10月26日 AFP】韓国の盧泰愚(ノ・テウ、Roh Tae-woo)元大統領が26日、死去した。88歳。現地メディアが報じた。

 盧氏は市民100人以上が死亡した光州事件(Gwangju Uprising)に関与したことで知られる。

 聯合(Yonhap)ニュースによると、盧氏は約20年前に前立腺がんと診断されて以来、公の場に姿を見せていなかった。ソウル国立大学病院(Seoul National University Hospital)で治療を受けていたという。

 盧氏は1979年、のちに大統領となった全斗煥(チョン・ドゥファン、Chun Doo-hwan)氏が率いたクーデターに参加。1988年から1993年まで大統領職を務めた。

 盧、全両氏は1996年、光州事件に関与したなどとして有罪判決を受けた。一審で盧氏は懲役22年6月、全氏は死刑が言い渡されたが、翌年に両氏は大統領の特別赦免で釈放された。(c)AFP