【10月26日 AFP】秋篠宮家の長女で、結婚し皇室を離れた小室眞子(Mako Komuro)さんと、大学時代の同級生で米法律事務所に勤務する夫の圭(Kei Komuro)さん(30)が26日、都内で記者会見に臨んだ。

 2人は婚約内定後に結婚が議論を呼んだことに対する思いを述べた。

 眞子さんは会見で「私にとって、圭さんは掛け替えのない存在です。そして、私たちにとって結婚は自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と語った。

「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように採り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに、恐怖心を覚えるとともに、つらく悲しい思いをいたしました」

 2017年に婚約内定を発表して以降、小室家の金銭トラブルをめぐるスキャンダルの報道が相次ぎ、結婚は大幅に延期された。結婚式や披露宴、皇族の結婚に伴う儀式も行われなかった。

 眞子さんは、皇族が皇籍を離れる際に支給される約1億5300万円ともいわれる一時金の受け取りを辞退した。2人は、米国に移住するとみられる。

 宮内庁は一連の報道を受け眞子さんが「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されたと明らかにしていた。

 小室さんは記者会見で「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人と共に過ごしたいと思っています」と述べ、「誤った情報があたかも事実であるかのように扱われ、誹謗(ひぼう)中傷が続いたことにより、眞子さんが心身に不調を来したことを、とても悲しく思います」と続けた。

 宮内庁は眞子さんの体調を考慮し、口頭での質疑応答は行わず、文書で回答する形を取った。この中で眞子さんは自身の体調について「決して良くありません」と答えている。(c)AFP/Shingo ITO / Natsuko FUKUE