【10月26日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の死の状況をめぐり、元弁護士のマティアス・モルラ(Matias Morla)氏は25日、主治医らの治療が「非常に粗末」だったと批判した。

 アルゼンチン・ブエノスアイレス北部に位置するサンイシドロ(San Isidro)の検察局で3時間にわたる証言を終えた後、モルラ氏は「多くのミスがあったせいでディエゴは亡くなった。主治医たちは、気の毒な彼の心臓を破裂するまで膨らませ続けた」とし、マラドーナ氏の受けた治療は「非常に粗末で、そのせいで彼は死んだ」と報道陣に語った。

 また、マラドーナ氏を病院の外で治療させた家族の決断についても、「どうかしている」と公然と非難。さらに「医師が病院にとどまるべきだと言っているのに、在宅医療をする理由はなにもなかった」と強調し、同氏が「娘たちに見捨てられた」と確信しているとも付け加えた。

 サッカー界のレジェンドであるマラドーナ氏は昨年、脳腫瘍の除去手術を受けた後、療養中に心臓発作を起こして同11月25日に60歳で死去。生前は腎臓と肝臓に問題があったほか、心臓疾患、神経機能の低下、アルコールおよび薬物依存も抱えていた。

 同氏は医療チーム7人の看護の下、プライベート住宅で療養を続けていた。医療チームのメンバーはすでに、ケアに過失や怠慢がなかったかどうかを判断する検察の捜査で証言していた。(c)AFP