【10月26日 AFP】欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)は25日、米製薬大手モデルナ(Moderna)が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、18歳以上の全員を対象とした3回目接種(ブースター接種)用途での使用を承認した。2回の接種後に効力が低下するとの懸念を受けたもの。

 EMAが18歳以上への追加接種を承認したコロナワクチンは、米ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(Biontech)が共同開発したワクチンに続き2種類目。EMAは今月、18歳以上を対象にファイザー製ワクチンの追加接種を承認した他、免疫力が低下している人を対象にファイザー製とモデルナ製の両ワクチンの追加接種を承認していた。

 EMAは、モデルナ製ワクチンの2回目接種から6~8か月後に3回目接種を行うことで、低下していた抗体値が上昇したことが示されたと説明。EU各加盟国の保健機関は、現地の流行状況を考慮した上で、追加接種の実施を勧告できるとした。

 EMAによると、追加接種後の副反応は2回目接種後のものと同様であることが現在のデータからは示されている。心筋炎などの非常にまれな副反応のリスクについては「慎重に監視している」という。(c)AFP