■太陽光発電の焙煎(ばいせん)機

「畑にいる人々を守るため、あらゆる場所に少人数の部隊を配置している」と語るのは、政府軍のアントニー・ムワルシャイ(Antony Mwalushayi)氏。ベニ地区での反ADF作戦「ソコラ1(Sokola 1)」の広報を担当する。「とても大変だ」

 しかも完成したチョコレートを扱っている農業協同組合の幹部によると、兵士の一部は「耕作人が畑を去るやいなや」カカオを盗んで密売業者に横流ししている。

 それでも国立公園の管理者たちはひるまない。「生産能力を10倍に拡大して、国内外の需要に応えるつもりです」と職員のバスティアン・アラール(Bastien Allard)さんは言う。

「太陽光を電源とする焙煎機も導入する予定です。そうすれば、100%再生可能エネルギーで生産される先進的なチョコレートを私たちも手掛けることになります」

 公園当局は2013年に運転を開始した小規模の水力発電所に続き、2年前にはルウェンゾリ(Rwenzori)山脈の麓にもう一か所、出力2.4メガワットの発電所を稼働させた。ムトワンガの町とこのチョコレート工場に電気を供給している。

 安価で信頼できる電力供給と工場の狙いは、投資を呼び込み産業を育てることにある。発電所の責任者ジョナタン・カフンバ(Jonathan Kahumba)氏は「工場で実際にカカオがチョコレートに加工されるところを見てもらえる」と語った。

 映像は2020年11月と2021年5月に取材したもの。(c)AFP/Bienvenu-Marie BAKUMANYA and Alexis HUGUET