【10月25日 AFP】(更新)来年1月に行われる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)で、新型コロナウイルスワクチンを未接種の選手も出場を認められる方向であることが25日、流出した女子テニス協会(WTA)のメールで分かった。

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 WTAが選手宛てに送ったメールは米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のベン・ロゼンバーグ(Ben Rothenberg)記者にリークしたもので、同記者がツイッター(Twitter)に投稿したメールの内容によれば、ワクチン未接種の選手は出場を許可されるが、ホテルでの14日間の隔離と定期的なウイルス検査が義務付けられる。

 一方で接種を完了している選手は、事前の隔離や外部との接触を遮断する環境下に滞在する必要はなく、「完全に自由な行動」をすることができるという。

 大会が行われるビクトリア(Victoria)州側は先日、ワクチン未接種の選手にはビザ(査証)が下りないと示唆していたが、その発表とは対象的な内容だった。

 同じルールが男子にも適用される可能性は濃厚で、これまでワクチン接種に関する状況の公表を拒み、大会連覇に暗雲が垂れ込めていた世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にも扉が開かれることになるが、ビクトリア州のマーティン・パクラ(Martin Pakula)スポーツ相は「まだ確定ではない」と話している。

 オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)はAFPに対し、「できる限りパンデミック(世界的な大流行)前に近い形で全豪オープンを開催できると楽観している」とコメントし、「出場選手の条件に関しては、ビクトリア州や連邦政府と連携中だ。近日中に詳細を確定したい」と付け加えた。(c)AFP