【10月25日 AFP】カナダ太平洋岸沖で23日、貨物船「ジム・キングストン(Zim Kingston)」が搭載していたコンテナが炎上する事故が起こった。乗組員16人は救出された。一部のコンテナには化学物質が積み込まれており、有毒ガスが発生したが、沿岸住民に「安全上のリスクはない」という。当局が24日、明らかにした。出火原因は不明。

 船舶位置情報サイトのマリントラフィック(marinetraffic.com)によると、船はブリティッシュコロンビア(British Columbia)州ビクトリア(Victoria)沖、米国との国境をなすファンデフカ海峡(Strait of Juan de Fuca)に停泊している。火災発生当時はバンクーバー(Vancouver)へ向かっていた。

 カナダ公共放送CBCは、現地時間23日午後11時ごろに沿岸警備隊が通報を受けたと伝えた。

 沿岸警備隊は公式ウェブサイトで「船で火災が発生し、有毒ガスが発生している」と警告した。その後ツイッター(Twitter)に、火災はコンテナ10個から発生し、16人が救出されたと投稿した。

 CBCは沿岸警備隊の話として、出火したコンテナのうち2個には化学物質52トン以上が積まれていたと伝えた。(c)AFP