【10月25日 AFP】21-22スペイン1部リーグは24日、第10節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はDFダビド・アラバ(David Alaba)がゴールを挙げるなどして敵地でFCバルセロナ(FC Barcelona)を2-1で下し、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督に対して改めて重圧をかけた。

 しかし、敵地でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と2-2で引き分けたレアル・ソシエダ(Real Sociedad)が暫定ながら首位の座をキープした。2点をリードしたソシエダは後半、ルイス・スアレス(Luis Suarez)にPKを含む2得点を決められ、同点に持ち込んだアトレティコは4位のままとなった。

 こちらの試合の方が上位争いに関係があったことは、このリーグの時代の流れを表し、今季のタイトルはこれまで以上に挑戦者に開かれていることを証明しているのかもしれない。

 敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)に乗り込んだレアルは、アラバの鮮烈なゴールでリードすると、後半アディショナルタイムにはルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)が追加点をマーク。試合終了の数秒前にはセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)に移籍後初ゴールを許したものの、なんとかこのまま逃げ切った。

 1965年以来となる「エル・クラシコ(El Clasico)」4連敗となったバルセロナは9位に順位を落とし、首位ソシエダと1ポイント差につけるレアルとは、勝ち点5差となった。

 この1週間、リーグ戦でバレンシア(Valencia CF)を下し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)でディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)に重要な勝利を収めていたバルセロナだったが、チームにとってはまたしても壁にぶち当たる結果となり、指揮官の去就に再び視線が注がれるだろう。

 一方、チャンピオンズリーグでシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)に大勝し、苦しい時期を過去のものにしたレアルは、自分たちの復調が進んでいるとみなしている。

 バルセロナのクーマン監督は「こういった試合はいつも接戦」と述べ、「彼らには彼らの、われわれにはわれわれの試合運びがあり、細かな部分が勝敗を決める。得点するチャンスがあっただけに残念」と続けた。

 レアルを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「偉大なチームを相手に手を焼いたが、対処することができた」と振り返った。(c)AFP/Thomas ALLNUTT