【12月12日 AFP】プラスチックは至る所にある。誰もがその恩恵にあずかり、生活のほぼすべてにおいて使われている。

 2015年には世界で約3億トンのプラスチックごみが発生した。

 プラスチック製品の大半は使い捨てだ。1回使っただけで廃棄される。

 2015年に世界で発生したプラスチックごみのほぼ半分は、プラスチック包装だった。

 そしてフォーク・スプーン類や皿、ストローにボトル。綿棒やファストフードの容器。世界で年間数兆本が捨てられるたばこのフィルターにもプラスチックは使われており、枚挙にいとまがない。

 国連(UN)は、プラスチックの消費ペースと廃棄物処理の現状が変わらなければ、ごみ埋め立て地や環境中に存在するプラスチックごみは2050年までに約120億トンになるとしている。

 また専門家は、海洋中のプラスチックごみが2050年までに魚の量を超える可能性もあるとしている。

 使い捨てプラスチックの使用抑制に向けた行動計画を策定している国や組織は60を超える。

 しかし、いまだ世界では年間推定1兆~5兆枚のプラスチック袋が消費されている。1時間当たり約6億枚で、全部つなげると地球7周分の距離に匹敵する。(c)AFP