【10月24日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケート・アメリカ(Skate America 2021)は23日、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、宇野昌磨(Shoma Uno)は合計270.68点の2位だった。米国のヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)が295.56点で優勝した。

 ショートプログラム(SP)2位の宇野はFSで181.61点を獲得し、そのまま2位で大会を終えた。対するゾウは、ほぼノーミスの演技を終えるとガッツポーズで喜び、198.13点というFSの点数が表示されると、目に涙を浮かべた。

 昨季のフィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)は25位だったゾウは、「きょうはとにかく自分自身のことに集中し、今という瞬間に意識を向けて、大会前の充実した練習の数々につなげることを心がけた」と話し、「本当に信じられない」と喜んだ。

 世界選手権3連覇中のネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)は、フリー186.48点、合計269.37点で3位。6本の4回転ジャンプを狙ったが、成功したのは4本で、他の2本は2回転になった。大会連覇もストップした。

 チェンは「そこまで悲惨なことではない。連覇は必ず終わるもの。ここにいるみんなが本当に誇らしいし、自分の連勝を破るのが彼でよかった」と話した。

「今の自分ができるのは、前進を続け、この大会から学び、切り替えることだけだ」

 今大会はGPシリーズ6大会の初戦で、チェンは第2戦となる次週のスケート・カナダ(Skate Canada International 2021)にも出場する。ゾウと宇野は3週間後のNHK杯(NHK Trophy 2021)にエントリーしている。(c)AFP