【10月24日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は23日、拘束中の活動家の釈放を求めたドイツや米国など10か国の駐トルコ大使を国外追放するよう外相に指示した。

 10か国の大使は18日、仏パリ生まれの慈善家で活動家のオスマン・カバラ(Osman Kavala)氏(64)の拘束がトルコに「影を落としている」とする異例の共同声明を発表していた。

 同国と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国を中心とした欧米諸国との緊張が高まっている。

 エルドアン氏は共同声明を受け、「10か国の大使を早急に『ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)』として宣言するよう外相に指示した」と述べた。

 複数の欧州の国は23日時点で、トルコからの正式な通知は受けていないとしている。

 カバラ氏は2013年の反政府デモや16年のクーデター未遂に関連した疑いで、裁判で有罪が確定しないまま17年から拘束されている。

 10か国の大使は同氏の拘束について「公平で迅速な解決」を求めていた。(c)AFP