【10月23日 AFP】英イングランドの警察は22日、傷害目的で人に薬物を投与しようとした容疑と、投与する目的で薬物を所持していた容疑で計3人の男を逮捕したことを明らかにした。ここ数日、学生を中心とした若者からクラブやバーで薬物が入った注射器の針を刺されたとする通報が相次いでおり、警戒が高まっていた。

 警察発表では、飲み物に薬物を混入されたという通報は9〜10月に約140件、注射器を使用されたという通報は24件に上っている。

 イングランド・ノッティンガムシャー(Nottinghamshire)郡の警察は一連の事件の捜査で、傷害目的で人に薬物を投与しようと共謀した容疑で男2人を逮捕したと発表。ただ、通報があった最近の事件とは無関係だとしている。

 隣接するリンカンシャー(Lincolnshire)州の警察も投与目的で薬物を所持していた疑いで男1人を逮捕したが、注射針に関連したものではないとしている。

 被害者は、ちくっとした痛みを感じた直後に気を失うか意識がもうろうとし、その後、注射針で刺されたと思われる痕が見つかったと証言している。(c)AFP/Anna MALPAS