【10月23日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は23日、今シーズンを打ち切り、最終戦のWTAファイナルズ(2021 WTA Finals)も欠場すると発表した。オーストラリアに残り、母国で行われる夏の大会へ向けた準備に専念するとしている。

 今季はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)で四大大会(グランドスラム)2勝目を挙げるなど計5勝を記録したバーティは、3回戦で敗れた9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)を最後に大会には出場していなかったが、これで正式にシーズンを終了することが決まった。

 バーティは「メキシコでのWTAファイナルズを含め、2021年はこれ以上大会に出場しないことをお伝えしたい」とし、「難しい決断だったが、2021年シーズンを戦った自分の体と回復のことを最優先にし、オーストラリアの夏に向けて最善のプレシーズンを送ることに集中する必要がある」と説明した。

 昨年のWTAファイナルズは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)のため中止となったが、バーティはその前の2019年大会で優勝していた。

 今シーズンのバーティは、オーストラリア入国時の厳しい隔離措置による影響で一年の大半を国外で過ごし、9月にようやく帰国していた。そうした状況の中で、再び同じことをする用意はないといい、来月に控えるWTAファイナルズの出場も断念する形となった。(c)AFP