【10月22日 CGTN Japanese】北京警察は21日夜、ピアニストの李雲迪(ユンディ・リ、39歳、男)に対して、買春行為を理由に法に基づき行政拘留の処罰を科したと発表しました。李雲迪本人は買春の事実について全て認めたとのことです。中国音楽家協会は22日、公式サイトを通じて、李雲迪の会員資格を剥奪したと発表しました。

 李雲迪は中国籍で、中国の重慶市(Chongqing)生まれです。18歳だった2000年には第14回ショパン国際ピアノコンクールで優勝しました。当時として歴代優勝者の中で最も若いピアニストであり、同時に同コンクールで優勝した初めての中国人になりました。そして、卓越した音楽的才能と端正な容姿によって「ピアノの貴公子」と呼ばれるようになり、国際的な楽壇でも名声を獲得しました。2005年7月15日には横浜市内で、指揮界の巨匠である小澤征爾さんと共演して聴衆を魅了しました。李雲迪が買春で処罰されたことは、中国国内を震撼(しんかん)させることになりました。

 中国はこのところ、芸能界の乱脈行為についての取り締まりを強化しています。すでに多くのスターが犯罪の容疑により法に基づいて摘発されました。これまでの例としては、映画やテレビで活躍していたカナダ籍のウー・イーファン(呉亦凡、30歳、男)が7月31日に性的暴行を理由に刑事拘留され、8月16日には正式逮捕された件があります。李雲迪は約4カ月後に、摘発されたもう一人のトップスターになってしまいました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News