【10月22日 AFP】欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)は22日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)の際に先に接種したものと異なるワクチンを組み合わせる「混合接種」について、同じワクチンを再度接種するよりも強い免疫反応が得られる可能性があるとの見解を示した。

 EMAは、米食品医薬品局(FDA)に続いて混合接種を承認するかを検討中。

 EUでは米ファイザー(Pfizer)製、米モデルナ(Moderna)製、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製、英アストラゼネカ(AstraZeneca)製の4種類のワクチンが承認済みだが、成人への追加接種が認められているのはファイザー製のみ。

 EMAのワクチン戦略責任者マルコ・カバレリ(Marco Cavaleri)氏は記者会見で「特定のワクチンを組み合わせることで、同じワクチンを追加接種した場合よりも強い免疫反応を引き起こす可能性があることが確認された」と述べた。

 米国で先週公表された研究結果によると、ウイルスベクター(運び屋)技術を使用しているJ&J製ワクチン接種者に対しては、ファイザー製やモデルナ製のようなメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの追加接種が効果を発揮する可能性がある。

 カバレリ氏は、mRNAワクチンが高い効果を示しているようだが、混合接種はどの種類のワクチンを使っても有効性を向上させる可能性があると指摘した。(c)AFP