【10月22日 AFP】米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)は21日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、追加接種(ブースター接種)用途での第3相臨床試験(治験)で95.6%の発症予防効果が示されたと発表した。

 試験は16歳以上の1万人を対象に、変異株「デルタ株」のまん延中に行われた。新型ウイルスワクチンの追加接種に関する試験結果が出るのは初めてとされる。3回目接種の安全性は良好であることが示されており、両社は各規制機関に「可能な限り早急に」治験結果を報告するとしている。

 ワクチンにより得られる予防効果は、接種完了後数か月で低下する可能性があることがこれまでの研究で示されており、免疫強化のための追加接種はすでに複数の国で承認されている。米食品医薬品局(FDA)は9月、65歳以上の高齢者や重症化リスクの高い人を対象とした追加接種を承認した。(c)AFP