【10月22日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会、全国老齢工作委員会弁公室はこのほど「2020年度国家老齢事業発展公報」を発表し、20年11月1日午前0時時点の中国本土の老年人口指数が19・70%と、10年より7・80ポイント上昇したことを明らかにした。

 老年人口指数は生産年齢人口に対する老年人口(60歳以上人口)の比率で、生産年齢人口100人で何人の高齢者を支えているかを示す。

 中国は人口が多く、近年は高齢化が進んでいる。20年に実施された第7回全国人口センサス(国勢調査)では、本土の31省・自治区・直轄市と現役軍人の人口のうち、60歳以上人口が2億6400万人と総人口の18・70%を占めた。10年の第6回調査と比べると、60歳以上人口と65歳以上人口の対総人口比はそれぞれ5・44ポイント、4・63ポイント拡大した。

 中国計画出産協会、全国政治協商会議人口資源環境委員会、中国人口・発展研究センターは先ごろ、北京市で2021中国人口・発展フォーラムを共同で開いた。中国老齢協会の呉玉韶(Wu Yuyun)副会長はフォーラムで、中国の老年人口が22年から年間1千万人以上のペースで増加し、第14次5カ年規画(2021~25年)期間に計5300万人増加するとの見通しを示した。

 全国政治協商会議人口資源環境委員会副主任で中国計画出産協会常務副会長の王培安(Wang Peian)氏は「人口問題は常に『国之大者』(国家における大事なもの)であり、人口の規模と構造の関係をうまく処理することが極めて重要だ」と述べた。「子どもを産むこと」と「高齢者を扶養すること」は一つの問題の二つの側面だとし、「3人っ子政策」(1組の夫婦に3人までの出産を認める政策)と付帯支援措置を徹底し、適切な出産率の実現を促すとともに、高齢化に積極的に対処する国家戦略を実施し、高齢者にやさしい社会をつくることも必要だとの認識を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News