【10月21日 AFP】ポーランドの首都ワルシャワで開かれた世界三大コンクールの一つ、ショパン国際ピアノコンクール(Fryderyk Chopin International Piano Competition)の最終結果が21日発表され、カナダのブルース・シャオユー・リウ(Bruce Xiaoyu Liu)さん(24)が優勝した。

 2位には日本の反田恭平(Kyohei Sorita)さん(27)と、イタリア・スロベニア二重国籍のアレクサンダー・ガジェブ(Alexander Gadjiev)さん(26)の2人が入り、3位はスペインのマルティン・ガルシア・ガルシア(Martin Garcia Garcia)さん(24)だった。

 1927年に始まったショパンコンクールは5年に1度の開催が原則だが、昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、第2次世界大戦(World War II)以来となる延期が決まった。

 今大会について17人の審査員の一人、アルゼンチン人ピアニストのネルソン・ゲルナー(Nelson Goerner)氏はAFPに、「今年はレベルが驚くほど高い」と述べ、コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)によって大会のレベルが底上げされたとの見解を示した。

 今年は世界各国から87人が参加。うち22人が中国からで、16人がポーランド、14人が日本からだった。

 コンクールの模様はユーチューブ(YouTube)と専用アプリで生配信され、過去最高の注目を集めた。結果発表の様子は、約7万人がオンラインで見守った。(c)AFP/Dario THUBURN