【10月22日 Xinhua News】中国の全国乗用車市場情報連合会がこのほど発表した9月の乗用車小売台数は前年同月比17・3%減の158万2千台だった。2017年9月の最高値から27・9%減少し、2014年9月(157万台)と同水準まで落ち込んだ。

 1~9月の小売台数は前年同期比12・0%増の1448万6千台となったが、前年7~9月の販売台数が多かったことから、伸び幅は1~8月に比べ5ポイント縮小した。前年同期実績からの増加分(155万台)のうち、新エネ車は139万台と94%を占め、伸び幅に11ポイント貢献した。

 9月の新エネルギー車(NEV)の出荷台数は前月比14・7%増、前年同月比2・8倍の35万5千台で、1~9月の累計は前年同期比3・2倍の202万3千台。小売台数は前月比33・2%増、前年同月比3倍強の33万4千台で、1~9月の累計も3倍強の181万8千台だった。ガソリンなど化石燃料車の販売動向とは大きく異なり、化石燃料車市場の代替効果を発揮し、自動車市場の新エネ化をけん引した。

 同連合会は10月の見通しについて、営業日は17日と前年と同じだが、9月より4日少ないと指摘。「金九銀十(中国で消費が伸びる9月と10月を指す)」も前年の実績が政府の消費促進策と新型コロナウイルスの感染が落ち着いたことに伴う企業活動再開により好調だったことに加え、今年は供給不足も影響することから販売台数の大幅増は見込めないものの、9月を上回る成績は期待できるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News