サウジ資本ニューカッスル、ファンの中東風衣装着用に自制促す
発信地:ロンドン/英国
このニュースをシェア
【10月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)は20日、クラブがサウジアラビアの政府系ファンドを中心とするコンソーシアムに買収されたことを歓迎したファンが、試合に中東の民族衣装を着て行くことは他者を不快にさせる可能性があるとして自制を促した。
新オーナーの下での初戦となった17日のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦では、中東の民族衣装や頭飾りをつけたサポーターの姿があった。サウジ系コンソーシアムによる3億500万ポンド(約481億円)のニューカッスル買収は、プレミアリーグの承認を受けて今月成立した。
ニューカッスルは「こういった形で服をまとうのは文化的に不適切で、他者を不快にさせるリスクをはらんでいる」とし、「クラブを訪れる全ての方にはこれまで通り、それぞれの文化や宗教に合った服装をして、クラブが誇りを持って支持している広く豊かな多文化コミュニティーやグループを反映していただきたい」とファンに求めた。
同日、この発表の前にニューカッスルは、買収成立から2週間たたずして、スティーブ・ブルース(Steve Bruce)監督が「相互合意」の下でクラブを去ったと明かした。
今季リーグ戦で白星のないニューカッスルは、最下位より順位が一つ上の19位に沈んでいる。(c)AFP