【10月21日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は20日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)をする際に、先に接種したものと異なるワクチンを組み合わせる「混合接種」を承認した。

 FDAは「混合の追加接種1回による既知および潜在的なメリットは、既知および潜在的なリスクを上回ると判断した」と説明している。

 混合接種では、米国で承認されている米ファイザー(Pfizer)製、米モデルナ(Moderna)製、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製を組み合わせて使うことができる。

 FDAによると、追加接種の対象となるのは、モデルナ製ワクチンを2回接種した人のうち65歳以上と、18歳以上で重症化リスクが高い人と感染リスクの高い職業に就く人。J&Jの1回接種ワクチンを接種して2か月以上たった全成人も対象となる。

 これまで追加接種が認められていたのは、免疫力が低下している人や高齢者、高リスク群に含まれる人のみだった。

 FDAは、ごくまれに起きる副反応についても注意を促している。

 ファイザーとモデルナのワクチンは、若年男性層を中心に心筋炎、心膜炎のリスクが増加するとされる。

 J&Jのワクチンは、接種の1~2週間後に血小板減少を伴うまれなタイプの血栓との関連が指摘されており、このリスクは18~49歳の女性で最も高い。(c)AFP