【10月21日 AFP】2018年、米フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で起きた銃乱射事件をめぐる裁判で、17人を殺害した罪に問われている元生徒のニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)被告(23)が20日、有罪を認め、被害者の遺族に謝罪した。

 2018年2月のバレンタインデーに発生した事件では、当時19歳だったクルーズ被告が合法的に購入したAR15アサルトライフルを持ち母校マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)に侵入し、生徒と職員合わせて17人を殺害。事件を受け、米国では若者主導の銃規制運動が巻き起こった。

 クルーズ被告はこの日の公判で、殺人17件に加え、負傷させた人数に応じた殺人未遂17件の罪について、いずれも有罪を認めた。

 被告は有罪答弁の後、用意した文を読み上げ、「自分のしたことを本当に申し訳なく思う」と謝罪。「私は毎日それに耐えねばならず、そのせいで悪夢を見ている」と語ったほか、「もう一度チャンスを与えてくれるなら、人々を助けるために全力を尽くす」とし、遺族に向けて「私がどこへ行くか、生きるか死ぬかを判断するのは、陪審員ではなくあなた方だと思っている」と述べた。

 裁判は今後、陪審による量刑審理に移る。最低でも仮釈放なしの終身刑となるが、検察は死刑を求刑する方針を示している。陪審員の選任開始日は来年1月4日に設定された。(c)AFP/Gerard Martinez