【10月21日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は20日、新型コロナウイルスワクチンの5〜11歳を対象とした接種を来月開始する準備が整っていると発表した。新たに2800万人の米国民が接種対象となる。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、食品医薬品局(FDA)と疾病対策センター(CDC)が米製薬大手ファイザー(Pfizer)製ワクチンの子どもへの接種を間もなく承認することを見込み、そのためのワクチンと全国2万5000か所の接種会場を確保したと説明した。会場には診療所、病院、薬局のほか、学校も含まれる。5〜11歳へのワクチン使用に関しては、FDAとCDCの諮問委員会が来週から11月3日にかけて順次検討予定で、その直後に承認される見通し。

 同年齢層を対象としたファイザー製ワクチンの臨床試験(治験)では、通常30マイクログラムの接種量を10マイクログラムに減らした上で、21日間隔で2回にわたり接種。結果、副反応は「概して16〜25歳の治験参加者に見られたものと同等」で、接種により十分な抗体反応が得られたと、同社は文書でコメントしている。一方で、まれな副反応として20代までの若年男性層を中心に報告されている心筋炎については言及しなかった。(c)AFP