【10月20日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は19日、グループB第3節が各地で行われ、リバプール(Liverpool FC)は好調モハメド・サラー(Mohamed Salah)の2得点などで、10人のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を3-2で下した。

 敵地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)に乗り込んだリバプールは、3人の相手DFを翻弄(ほんろう)したサラーがまたしてもスーパーゴールを沈めて先制に成功した。

 しかし、マドリードでの乱打戦は二転三転する展開となり、ナビ・ケイタ(Naby Keita)の得点でリバプールがリードを広げると、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が前半のうちに2ゴールをマーク。アトレティコが試合の望みをつなぐと、一時はリバプールを混乱に陥れたように思われた。

 しかし、高く上げた足がロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)の顔に入ったとして、52分にグリーズマンにレッドカードが提示されると、これにつけ込んだリバプールはジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)がマリオ・エルモソ(Mario Hermoso)に倒されて得たPKをサラーが決めた。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「泥くさい形での勝ち点3が最も重要なのはよくある。今夜の彼らは粘り強かった」と話し、「われわれにとってベストなサッカーではなかったが、大切な一歩」と続けた。

 昨年の対戦で、相手を消耗させるアトレティコのスタイルに苦言を呈していたクロップ監督は、「私はサッカー界の法王じゃない。私が言うことは重要じゃない」と語った。

「好きなものがあればそうじゃないものもある。私は大きな敬意を抱いている。もう10年になるだろうか? 彼らは信じられないほど成功している」

 公式戦9試合連続得点となったサラーは、チャンピオンズリーグ通算48試合で31得点とし、スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)氏を上回って大会のクラブ歴代得点記録を更新した。

 10人のアトレティコは終盤、PKという判定が下ったため、引き分けに持ち込めるかもしれないと期待した。

 古巣相手に途中出場となったルイス・スアレス(Luis Suarez)がPKの準備をしていたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の結果この判定は取り消され、ホームのファンは激怒した。

 3連勝のリバプールは、2位に5ポイント差をつけて首位に立っている。

 一方のアトレティコは、ホームでACミラン(AC Milan)を1-0で下したFCポルト(FC Porto)と4ポイントで並んでおり、2位争いを強いられるとみられる。(c)AFP