【10月20日 AFP】インド北部で18日から19日にかけ、豪雨による土砂崩れや洪水が発生し、少なくとも41人が死亡、多数が行方不明になっている。当局が明らかにした。

 ヒマラヤ(Himalayan)地方に位置する北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州当局の発表によれば、18日には土砂災害により6人が死亡。翌19日にはさらに複数の土砂崩れが発生し、35人が犠牲になった。最も被害が大きいナイニタール(Nainital)では、同日朝に7件の災害が発生し、少なくとも30人が死亡した。

 インド気象庁は19日、北部で今後2日間にわたり豪雨が続く見通しであることから、気象警報を延長し、対象地域を拡大した。

 インド北部のヒマラヤ地方は土砂災害が頻発する地域だが、専門家は異常な降雨と氷河の融解により災害発生頻度が増えていると指摘。水力発電用ダムの建設や森林破壊も災害増加の要因となっていると訴えている。(c)AFP