【10月19日 AFP】ベトナム中部クアンガイ(Quang Ngai)省で、絶滅が危惧されるサル「ハイアシドゥクラングール」5匹が撃たれて死んでいるのが発見された。国営メディアが19日、報じた。

 自然保護官と警察が森を定期巡回中に発見した。ニュースサイト「VNExpress」によると、密猟者はバイクと銃弾、サイレンサーを現場に残していた。地元当局が捜査しているという。

 ハイアシドゥクラングールは、食用や伝統薬、ペットにする目的で密輸される他、森林伐採による生息地破壊の脅威にもさらされている。

 動物保護団体「ファウナ・アンド・フローラ・インターナショナル(FFI)」によると、ハイアシドゥクラングールは同国中部にのみ生息し、これまでに確認されている個体数は1000匹に満たない。

 ワシントン条約(CITES)は、ハイアシドゥクラングールを絶滅の恐れがあるとしている。

 また、ベトナム独自のレッドリストにも登録されている。動物保護団体グリーンベト(GreenViet)によると、密猟で有罪となった場合、最大で禁錮7年を科される可能性がある。(c)AFP