【10月19日 AFP】米ワシントン州立大学(Washington State University)は18日、カレッジフットボールチームのニック・ロロビッチ(Nick Rolovich)ヘッドコーチ(HC)を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を拒否したことにより、アシスタントコーチ4人とともに解雇したと明らかにした。

 同大学のフットボールチームを率いていたロロビッチ氏は、ワシントン州の雇用者全員に義務付けられていたワクチン接種もしくは例外措置の取得が期限に間に合わなかったとして、年俸320万ドル(約3億6500万円)の職を追われた。

 42歳の同氏は7月、「プライベートな理由」により新型コロナウイルスのワクチンを接種しない意向を示していた。報道によると、宗教上の理由で同州に例外措置を求めていたが、それがかなわなかったという。

 大学側は同日に発表したコメント文で、ロロビッチ氏が「フットボールのHCとしての職を全うすることは、もはやできなくなった」と説明した。

 大学の体育部長も文書の中で「わが校のフットボールプログラムにとって失望の日だ」とし、「われわれの優先事項はこれまでも、そしてこれからもわがチームの若者たちの健康と幸福である」と述べた。

 ワシントン州立大学のフットボールチームは、米カレッジスポーツのトップリーグの一つであるパシフィック12カンファレンスに所属している。(c)AFP