【10月18日 CGTN Japanese】中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)は中国最大の綿花生産地域で、世界のおよそ2割の綿花を生産しています。このほど、綿花の収穫シーズンを迎え、綿花畑で収穫用の機械が大活躍しています。

 新疆北部のウス市では、11万5000ヘクタール以上の綿花畑で、収穫用の機械が忙しく行き来をし、収穫、梱包、出荷の一連の作業が行われています。

 今年は気温が例年より3−6度低かったため、綿花の収穫時期が半月以上遅れましたが、高度の機械化と摘み取り技術によって、収穫は予定通りに進んでいます。

 新疆ウイグル自治区では、今年の綿花の栽培面積はおよそ3718万ムー(248万ヘクタール)で、育種、栽培、収穫まで、科学的な管理が行われ、生産量が絶えず増加し、機械化収穫率も向上しています。

 これについて、マナス県楽土駅鎮楽昇栽培専門協同組合の責任者馬濤氏は、「現在の綿花畑は高い標準に基づくもので、完全に機械化され、節水も効率的で、スマート灌漑(かんがい)などの先進技術を利用している。綿花の1ムーあたり(0.067ヘクタール)の生産量は以前の200キロ余りから、現在の400~500キロ余りに増加している」と紹介しました。

 収穫のシーズンに当たり、多くの綿花加工企業や全国各地の綿花取引市場は、綿花の買い付けに新疆へ殺到してきました。中国農業発展銀行新疆ウイグル自治区支店の蒋群星支店長の話によりますと、今年、当支店は新疆の綿花と穀物の買い付けに538億元(約9549億円)の信用資金を用意しており、500億元(約8875億円)は綿花、38億元(約675億円)は穀物の買い上げに備え、農民が穀物や綿花を売ると、すぐに収入になるようにしているということです。

 2020年、新疆ウイグル自治区の綿花の生産量は516.1万トンに達し、全国の総生産量の87.3%を占めました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News