【10月19日 AFP】オーストラリア内陸部で、灼熱(しゃくねつ)の荒野を数日間にわたり水も持たずにさまよっていた男性(21)と少年(14)が、懸命の捜索の末、無事救助された。警察が18日、発表した。

 北部特別地域(Northern Territory、準州)の警察は12日、中部ハーツレンジ(Harts Range)で男性と少年が行方不明になったとの通報を受けた。

 2人は週末に出掛けたきり、辺境の集落ハーマンズバーグ(Hermannsburg)に戻らなかった。

 2人が乗っていた車が未舗装の道路で身動きがとれなくなった状態で放置されているのが見つかり、警察はヘリや専門の部隊を派遣して周辺の捜索に当たった。

 2人は水も食料もなくさまよっていたとみられ、現地は春ながらも40度を超える酷暑だったことから、生死が危ぶまれていた。

 だが警察は18日、2人が無事見つかったと発表。「まさに奇跡」と形容した。

 2人は離れ離れになっており、少年は15日夜、雑木林の中で見つかった。脱水症状と、荒野を歩き回ったことによる足の痛みの手当てを受けた。

 男性も翌16日に発見され、警察によると「現在健診を受けているが、元気そうだ」という。(c)AFP