【10月18日 AFP】(更新)ミャンマー軍事政権は18日、国軍のクーデターに抗議して拘束され収監されているデモ参加者のうち、5000人以上を釈放する方針を発表した。

 軍事政権トップのミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国軍総司令官によると、今月後半の祝日「タディンジュ(Thadingyut)」に合わせて5636人が釈放される。

 これに先立ち、東南アジア諸国連合(ASEAN)は、流血の事態を打開するとした軍政の公約が守られていないとして、26~28日に開催される首脳会議にミン・アウン・フライン氏を招かないと決定していた。

 ミャンマーでは今年2月のクーデター以降、混乱が続いている。現地の人権監視団体「政治囚支援協会(AAPP)」によると、抗議デモ弾圧で死亡した民間人は1100人以上、身柄を拘束された人は8000人超に上り、現在も全土で7300人以上が拘束下にある。

 ASEANは、ミャンマーに派遣する特使に同国内の「すべての当事者」への面会を認めるよう求めているが、軍政側は拒否している。「すべての当事者」という表現には、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問も含まれるとみられている。

 こうした中、ASEAN外相会議は16日、首脳会議にはミャンマーの「政治に関わらない立場の代表者」を招くと決定。軍政側は、内政不干渉の原則に反していると非難していた。(c)AFP