【10月18日 AFP】インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は18日、3次元(3D)コンピューターグラフィックスを用いた仮想空間サービス「メタバース」構築に向け、欧州連合(EU)域内で今後5年間に1万人を新規雇用する計画を発表した。

 メタバース上では、例えば仮想現実(VR)ゴーグルを使って何千キロも離れた場所にいる友人と、インターネット経由でまるで対面しているかのように会話できる。

 フェイスブックはブログ投稿で、「メタバースは制作面、社会面、経済面で新たな機会をもたらす潜在性を秘めている」と指摘。「EUには、ハイテク企業の投資先としてふさわしい利点が多い。大規模な消費市場、一流大学、そして何より重要な優秀な人材が存在する」と述べている。

 マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は「メタバース時代」の到来を主唱。7月には、フェイスブックは今後5年間で「SNSを中核とする企業からメタバース企業へ」移行すると発言していた。

 フェイスブックは2014年、VRヘッドセット開発企業のオキュラス(Oculus)を20億ドル(約2300億円)で買収し、VR技術を活用したデジタル交流空間「ホライゾン(Horizon)」の開発を進めてきた。8月には、VRヘッドセットを装着して3Dアバター(分身)で仮想空間でのリモート会議に参加できるサービス「ホライゾン・ワークルーム(Horizon Workrooms)」を発表している。(c)AFP/Katy LEE